てんかん研究
Online ISSN : 1347-5509
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ISSN-L : 0912-0890
原著
てんかん病診連携システムから見えるてんかん診療のニーズ~大学病院てんかん専門外来でのサンプル調査~
谷岡 洸介人見 健文佐藤 和明音成 秀一郎塚田 剛史藤井 大樹井上 岳司吉村 元小林 勝哉下竹 昭寛松本 理器高橋 良輔池田 昭夫
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ジャーナル 認証あり

2018 年 35 巻 3 号 p. 684-692

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抄録

てんかん診療の地域診療連携の現状把握と、てんかん地域診療連携モデルの成立に向けた課題を明らかにするために、2013年4月~2016年3月に京都大学医学部附属病院の病診連携てんかん外来(日本てんかん学会専門医1名)を受診した患者の紹介目的、紹介医師の取得資格などを検討した。紹介患者総数は313名で、受診後診断は、部分てんかん115名、全般てんかん67名、孤発発作53名、心因性非てんかん発作17名、失神34名などであった。てんかん専門医からは外科治療に関する、非専門医からは診断・内服調整・運転に関するコンサルトが多かった。小児科からのトランジションは少なかった。以上より、今後は紹介目的に応じた資料の準備などをする必要がある。また、トランジションを推進するために多診療科、多学会との連携や、てんかん非専門医である神経学専門医に対して、てんかん診療に関する情報提供や教育のより一層の充実が必要と考えられた。

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© 2018 日本てんかん学会
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