てんかん研究
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原著
秋田県におけるてんかん診療に関する多施設アンケート調査結果
柴田 憲一矢野 珠巨大川 聡竹島 正浩清水 宏明
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2020 年 37 巻 3 号 p. 779-787

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抄録

秋田県はてんかん専門医が小児科医2人と少なく、てんかんのほとんどを非専門医が診療している。今回、秋田県におけるてんかん診療状況の概要を把握することとした。秋田県内でてんかんを診療している97人の医師を対象に患者数、検査、治療、問題点について計24問のアンケートを依頼し、47人から回答が得られた。症候性局在関連てんかんが多く、その原因として脳血管障害が最多であった。脳波検査や頭部MRIの実施率は90%以上で、診断への貢献度も高いと回答された。90%が薬物治療で発作が抑制されていると回答された。局在関連てんかんではLEV、CBZ、LTGの順に、全般てんかんではVPA、LEV、LTGの順に第一選択薬とされており、てんかん診療ガイドラインに沿った治療がなされていた。脳波判読に慣れていないことやてんかん診療の相談先になる専門医が近くにいないことなどが問題点として挙げられ、今後の課題と考えられた。

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© 2020 日本てんかん学会
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