てんかん研究
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前兆として「環界との過剰な相即体験 (Weizsäcker)」と発作後に躁状態を示した1症例
兼本 浩祐河合 逸雄
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12 巻 (1994) 1 号 p. 28-33

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抄録

深部脳波で劣位半球起源の発作放電が確認された側頭葉てんかんの女性例において, 劣位半球海馬の放電と一致して「環界の出来事を自身の身体感覚として直接感知できる」という体験が出現した。さらに, この患者は, 発作群発後, 躁状態を示した。この症例における前兆での環界との過剰な相即体験と側頭葉てんかんでの土着的な宗教への独特の傾斜を結びつけるとともに, 劣位半球海馬の発作起源と発作後躁状態の関係について論じた。

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