てんかん研究
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幼児期発症の特発性ミオクロニーてんかん群の臨床脳波学的研究
第2編予後良好な特発例について
小国 弘量福山 幸夫
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1989 年 7 巻 1 号 p. 77-88

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抄録

幼児期発症の予後良好な特発性ミオクロニーてんかん60例について臨床脳波学的に検討し, 次の結果を得た。発症前発達は正常, けいれん性素因が36%と高率に認められた。ミオクロニー発作発症年齢 (M±SD) は30±13ヵ月であった。合併発作型は失立発作 (62%), 全般性強直間代発作 (70%), 非定型欠神発作 (53%), minor epileptic status (20%), 睡眠時の全般発作 (63%) であった。本症例群は, 急性極期には発作が頻発し, 薬物治療に抵抗性であったが, 最終的には発作予後, 知的予後ともに比較的良好であった。本群は, 睡眠時発作の有無頻度により, A1群: 睡眠時発作なし (22例), A2群: 散発 (15例), A3群: 頻発 (23例) の3亜群に分類可能であった。これらの3亜群は, 睡眠時発作の少ない群ほど予後が良好であったが, 3群間の明確な境界はつけられず, 異種のてんかん症候群と考えるより一連のスペクトラムを有する単一のてんかん症候群とみなすのが最も妥当と考えられた。

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