てんかん研究
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良性乳児痙攣における発作時脳波の検討
鶴井 聡小国 弘量福山 幸夫
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7 巻 (1989) 2 号 p. 160-168

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抄録

良性乳児痙攣と診断された7例につき, 発作時脳波, さらに一部脳波ビデオ同時記録を得, 本症における発作像を検討した。7例中5例は明らかに部分起始を持つ二次性全般発作であった。全般化に要した時間は約20秒から40秒であり, 焦点部位は側頭部4例, 前頭部1例であった。残り2例は短時間に全般化すること, また筋電図の混入などにより正確な発作型の同定は困難であった。また後2例のみが下痢を伴っており, 下痢を伴う群と, 伴わない群では発作発現機構が異なる可能性が考えられた。以上より, 一見, 原発性大発作とみられている良性乳児痙攣の多くは二次性の全般発作である可能性が示唆された。

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