実験社会心理学研究
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ユーモア表出が表出者自身の不安および抑うつに及ぼす影響過程
塚脇 涼太深田 博己樋口 匡貴
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2011 年 51 巻 1 号 p. 43-51

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抄録

本研究の目的は,ユーモア表出が表出者自身の精神的健康に及ぼす影響過程を検討することであった。3類型のユーモア表出が,表出者自身のユーモア感情喚起と周囲からのソーシャルサポートに影響し,さらに,その2つの変数が表出者自身の精神的健康に影響を及ぼすと仮定するモデルを構成し,共分散構造分析による解析を行った。その結果,遊戯的ユーモア表出と自虐的ユーモア表出は,周囲からのソーシャルサポートを促進することを通して,不安を低減することが示された。さらに,遊戯的ユーモア表出は,表出者自身に対してユーモア感情を喚起させることでも不安を低減することが示された。一方,攻撃的ユーモア表出は,周囲からのソーシャルサポートを阻害することを通して不安を高めることが示された。これらの結果から,ユーモア表出の類型によって,精神的健康に及ぼす影響過程が異なる可能性が示された。

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© 2011 日本グループ・ダイナミックス学会
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