実験社会心理学研究
Online ISSN : 1348-6276
Print ISSN : 0387-7973
原著論文
行動免疫システムと福島県近隣の汚染地域の推定との関連
樋口 収下田 俊介小林 麻衣原島 雅之
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56 巻 (2016-2017) 1 号 p. 14-22

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抄録

東京電力福島第一原子力発電所の事故から5年以上たった今なお福島県の産物の風評被害は続いている。なぜ消費者は福島県の産物を危険視するのだろうか?2つの実験で行動免疫システムが活性化すると,汚染地域を過大に推定するかどうかを検討した。実験1では,プライミングの条件(病気の脅威条件vs.統制条件)に関係なく,慢性的に感染嫌悪傾向が高い人の方が低い人よりも,汚染地域を過大に推定していた。実験2では,感染嫌悪傾向が高い人では病気の脅威条件の方が統制条件よりも汚染地域を過大に推定していた。また感染嫌悪傾向が低い人では条件で差異はみられなかった。風評被害と行動免疫システムの関係について考察した。

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© 2016 日本グループ・ダイナミックス学会
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  • 電子ジャーナルでカラー図版に対応します

    実社心研は紙媒体とJ-STAGEから提供しているPDFの2つで刊行していますが,これまでいずれもカラー図版に対応していませんでした.著者最終稿としてカラー図版が提供された場合も,グレースケールにして掲載していました.これは,紙媒体だとカラー印刷のコストが大きいことによるものですが,電子ジャーナルであればそのコストはかなり小さくなります.そこで,著者のご希望に応じて,電子ジャーナルについてはカラー図版に対応することにしました(紙媒体は今後もグレースケール化します).ただし,対応には実費(現状で図版1点につき800円(税抜))がかかりますので,これは著者にご負担いただきたく存じます.
    執筆・投稿規程の最後にある「内規」に,「電子ジャーナルにおいては,論文中の図表をカラーで掲載することができる。ただし,希望する場合は当該論文の著者が実費を学会に支払うこととする。」という事項を付け加えたので,ご確認下さい.
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