実験社会心理学研究
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PM式リーダーシップ条件が集団の規範並びに規範への斉一性に及ぼす効果
田崎 敏昭三隅 二不二
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1976 年 16 巻 1 号 p. 1-7

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抄録

本研究はPM式リーダーシップが業績規範並びにそれへの斉一性に及ぼす効果について明らかにするため行なった実証的研究である。
調査は, S銀行の本・支店の第二線リーダー16名, 第一線リーダー141名, 一般行員681名を対象に, PM式リーダーシップ調査項目, 業績規範に関する質問項目を含んだPM-質問紙を実施した。得られた結果は次のとうりである。
1. 業績規範は一般行員, 第一線リーダー, 第二線リーダーの順で高かった。
2. 第一次グループではリーダーの類型がPM型の場合, 部下の業績規範得点は最も高く以下P型, M型, pm型の順で低くなっていった。しかし, 第二次グループにおいては類型間に明瞭な差はみられなかった。
3. 第一次グループではリーダーの類型がPM型の場合, 規範に対する部下の斉一性は最も高く, 以下P型, M型, pm型の順で低くなっていった。
4. PM型のリーダーにおいて部下の業績規範からの逸脱が最も小さかった。
5. 第一次グループにおいては, リーダーのP機能, M機能ともに業績規範得点並びに規範への斉一性と有意な相関がみられたが, 第二次グループにおいてはリーダーのP機能, M機能と業績規範得点との間に有意な相関はみられなかった。

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© 日本グループ・ダイナミックス学会
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