日本教育工学会論文誌
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教師と保護者間の情報交流を目指したグループウェアの開発と評価
中山 洋河野 有哉森田 浩司山口 正二阪本 康之
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2006 年 29 巻 Suppl 号 p. 169-172

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抄録

保護者と生徒の学校行事に関する交流に必要な情報の不足は,生徒が配布物等を保護者に提示していないこと,および教師と保護者の情報交流を行う機会が少ないことが原因として考えられた.そこで本研究は,Eメールなどのネットワーク機能を用いて教師と保護者間の情報交流を円滑にすることで,生徒と保護者間の情報交流を効果的に行うことを目的としたグループウェア(E-WEAR)を開発しその効果を検証した.検証実験の結果,教師から保護者への情報が効果的に提示されることで,保護者の学校行事についての関心が高まり,保護者と生徒の学校行事に関する交流改善の兆しが見られた.その反面,教師から保護者への情報が多くなったため,保護者から教師への質問等の情報提示が少なくなり,教師が保護者からの情報を入手しづらくなることもわかった.

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© 2006 日本教育工学会
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