2006 年 29 巻 Suppl 号 p. 173-176
本研究では,e-Learningの個人学習と言う難点を解決するために,学習者が実際は別々の時間・空間でe-Learningを利用しても,システム内で仮想的な時間共有を実現することにより,学習者が集団で学習をしているように感じることができるシステムの開発と評価を行った.開発システムには教材ページごとのコミュニケーション履歴を閲覧できる機能や,教材学習中に教材の特定ページの内容に関して他者に質問を投げかけることができる機能などを設けた.また評価実験より,開発したシステムを使用することにより集団学習をしていると感じることができ,学習アチーブメントの向上にも役立つということが示唆された.