抄録
筆者らは,これまでに算数の文章問題を対象として,単文統合としての問題作りを行わせる作問学習支援システムを設計・開発してきた.このシステムを小学2年生の3クラス(合計99名)の教室に各クラス2台ずつ配置し,2ヶ月間自由に使えるようにした上で,使用ログ,システム利用評定,情報過剰問題解決テスト,およびスキーマ・プライミングテストを用いてその利用可能性と学習効果を調べた.その結果,(1)本システムは成績が低い児童の問題解決能力を向上させること,(2)ある程度の数の小学2年生が本システムを自主的,かつ継続的に利用していたこと,そして,(3)児童・教諭ともに本システムを利用した問題作り学習を肯定的に捉えていること,が分かった.