2006 年 30 巻 Suppl. 号 p. 41-44
本研究は,外国語教育における合成音声利用の可能性を探ることを目的としている.[f][θ][ð][v]の摩擦音が含まれる英単語について,合成音声とネイティブ音声を用いたWebペースの音声評価用CALL教材を作成し,文理系の学生にそれぞれの音声を評価させた.その結果,合成音声において,[v]音声を含む単語群については,そのほとんどがネイディブ音声との間に有意差がなく,音節の長い単語が単音節語より比較的聞き取りやすいが,[f][θ][ð]単語群については同様な傾向が見られなかった.