本稿は,Web動画教材による課題遂行時間を可視化することで,教材の問題点を明らかにするログシステムの開発結果を報告するものである.このログシステムは,Web動画教材における学習者の「動画視聴時間」,「作業時間」,「動画教材の操作履歴」が,セグメント(動画が動き始めてから自動で一時停止するまでの間隔)ごとに記録される仕組みになっている.「動画視聴時間」,「作業時間」は,自動的にグラフ化される.グラフを参照し,「動画視聴時間」と「作業時間」に大きな差がある箇所には,教材に何かしらの問題があると推察できる.実験的な評価の結果,システムは有効に機能し,意図したデータを収集できていることが確認できた.