eラーニングの利点の一つに対面研修や授業では得ることができない詳細な学習履歴データが容易に蓄積されることが挙げられる.しかし,eラーニングが実践段階になった今も膨大な学習履歴データが十分有効に活用されている事は稀で,1.どのように学習履歴データを集積するか,2.どのように膨大な学習履歴データを有効活用するか,は現在早急に解決しなければいけない当分野の課題である.本論ではeラーニングにおける膨大な学習履歴のデータマイニングについて最先端の研究を紹介するとともに,運用事例として著者が開発・実践を行ってきた高度データマイニング機能を持つLMS"Samurai"を紹介し,さらに運営事例,将来的な展望について述べることを目的とする.