日本教育工学会論文誌
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静止画像データベースシステムを用いた授業実践の特徴(<特集>学力向上を目指したICT活用のデザイン・実践・効果)
寺嶋 浩介中川 一史
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2008 年 32 巻 3 号 p. 333-338

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抄録

本研究では,静止画像データベースシステムを利用した授業の特徴を明らかにすることを目的とし,事例分析と教師へのインタビューを実施した.その結果,(1)利用校では「教師による教材の利用」が非利用校に比べて少なく,「児童による資料作成」は多いこと,(2)利用校の教師は,「多様な評価活動を実施できる」「教師による児童の理解が進む」「児童自身に変化が見られるようになる」「教材や学習資料の活用と管理を行いやすい」ことを実感していることがわかった.以上から,授業の特徴を「評価活動を促進できる」「児童間のコミュニケーションを重視する場面を取り入れやすい」「児童個人の活動を重視した学習場面を提供しやすい」とまとめた.

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© 2008 日本教育工学会
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