日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
Print ISSN : 1349-8290
ISSN-L : 1349-8290
3種の知識による情報モラル指導法の改善とその効果
玉田 和恵松田 稔樹
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 33 巻 Suppl. 号 p. 105-108

詳細
抄録

本稿では,玉田ら(2004)が開発した「3種の知識による情報モラル指導法」を改善し,その効果を検証した.改善のポイントは,直接学習していない新規の情報モラル課題にも対応できるように,3種の知識の枠組みや知識相互の関係を学習者に明示的に指導する点と,情報モラルの判断をするために最低限知っておかなければならない情報技術の知識としてインターネットの特性を明示し,判断の際に情報技術を使用した際のプラス・マイナス面についてトレードオフ関係を検討させる点にある.教師と高校生を対象に,改善した内容を基に授業を実施し評価を行ったところ,思考力の向上と,情報技術に着目して問題を詳細に検討する態度の育成に効果があることが検証された.

著者関連情報
© 2009 日本教育工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top