日本教育工学会論文誌
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教師の連続的な音声言語の中で表現されるパラ言語情報の音声知覚
有賀 亮菊池 英明野嶋 栄一郎
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2011 年 34 巻 4 号 p. 429-438

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抄録

前川(2002)は朗読音声を用いて,被験者にパラ言語情報のカテゴリーを同定させる実験を行った.有賀ほか(2008)は前川の実験方法を用いて,教授行為における教師の自発音声の中からパラ言語情報のカテゴリーを抽出した.そのカテゴリーとは,発話の音声に伴うイントネーションの違いによって,例えば「気付かせ」「確認」「強制」などに分類したものを指している.但し,上記の研究はいずれもパラ言語情報のカテゴリーを再生した音声の部分だけを用いた実験である,しかし,実際には教室談話における音声言語コミュニケーションでは,音声言語は連続的な流れである.そこで,本研究では,実験条件の異なる3つの統制群,韻律群,文字群を設定して,パラ言語情報を表現している音声も含めた連続的音声言語を再生してそれぞれのグループに聞かせた場合に,被験者がどのようにパラ言語情報を知覚するかという実験を行った.その結果,3つの統制群,韻律群,文字群においてパラ言語情報のカテゴリーの知覚に明らかな違いが見られた.

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© 2011 日本教育工学会
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