本研究では文章からの作業学習を課題に,説明的情報と操作確認が作業の理解に与える影響について検討した.参加者は,ブロック玩具の組み立てを説明的情報がある文章/ない文章のいずれかを用いて,操作確認あり/なしのどちらかで学習した.その結果,説明的情報を読むと,組み立ての各ステップの学習が促進されること,学習中に操作確認を行うと,各ステップの学習に加え順序の学習が,操作確認を行わないと言語的情報としての順序の学習が促進されることが示された.これらの結果は望月・内藤(2008)で示されたものとは異なるものとなっており,これらの違いについて作業の習得と言語的な情報の習得のふたつの観点から考察する.