本研究では,教育実習内容を非言語的行動スキル向上評定に基づき探索的に分類を行った.主な結果は,以下の4点であった.教育実習で実施されている18種類の内容が非言語的行動スキル向上という観点から5つに分類されることが明らかにされた.非言語的行動スキル向上に寄与するクラスターと寄与しないクラスターが示された.指導教員が行う授業の参観は,教職志望学生自身の授業実施と同様の影響を非言語的行動スキル向上に及ぼすことが示された.非言語的行動スキルの中でも机間巡視は,実際の授業を踏まえた教育実習内容を加味する必要性が示された.以上の結果を踏まえ,今後の非言語的行動スキル向上のトレーニングに対する考察を行った.