日本教育工学会論文誌
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普段のゲーム経験の違いによる統計学学習ゲームの学習効果,楽しさと参加性の検討
稲垣 達朗廣瀬 英子
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2011 年 35 巻 Suppl. 号 p. 25-28

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抄録

本研究では効果的な学習ゲームを制作するための研究を参考に統計学学習ゲームを制作し,学習効果,楽しさ(やる気,リラックス),参加性について,2つの学習方法の比較を行った.その結果,ゲーム群とゲームの内容を紙媒体にした資料群の学習による前後の効果が共にみられた.ゲームと資料における楽しさの中のやる気と参加性ではゲーム群においてゲームを普段から行う人の方が行わない人より高いやる気,高い参加性を示した.楽しさの中のリラックスではゲーム群と資料群に有意な差はみられなかった.ゲームを教育に用いる場合は,ゲームを好む学生に勉強方法の一つとしてゲームを選択させることでやる気や参加性を高めるきっかけとなるだろう.

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© 2011 日本教育工学会
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