日本教育工学会論文誌
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シナリオ型ビデオ教材と実習を組み合わせた造影剤副作用発現時の対応に関する研修の効果(教育実践研究論文)
杉浦 真由美向後 千春
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2013 年 36 巻 4 号 p. 429-438

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抄録

病院における診療場面で,X線撮影やCT検査は疾患の診断に広く用いられている.なかでも,造影剤を用いた検査は,病変部位の抽出に大きく貢献しているが,まれに重度の副作用が発現するという問題がある.そのため,造影剤の副作用発現時には,迅速かつ的確に対応できる能力が必要である.本研究では,その知識とスキルを身につけるために,シナリオ型ビデオ教材と実習を組み合わせた研修コースを開発した.看護師・放射線技師に対して,ゴールベースシナリオ(Goal-Based Scenario, GBS)に基づくシナリオ型ビデオ教材と実習を組み合わせた造影剤副作用発現時の対応研修と通常のレクチャー型研修を行った結果,看護師は講義のみの教育方法よりも半年間の長期に渡って有意に高いテストの得点を示し,どのような学習スタイルにおいても効果的であることが示された.一方,放射線技師では両条件間には有意な差はみられなかった.

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© 2013 日本教育工学会
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