日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
Print ISSN : 1349-8290
ISSN-L : 1349-8290
目標志向性の状況的変化と学力との関係
川瀬 智之藤木 大介
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 38 巻 2 号 p. 123-133

詳細
抄録

中学1年生の英語科を対象に目標志向性が定期考査前後でどのように変化し,それに伴い学習方略がどのように変化するのか,その結果としてどのような学業成績となるのかを検討した.その結果,目標志向性を自己調整したと推測される生徒は理解重視の学習方略をとるようになり,優れた成績を残すことが示された.また,目標志向性が常に過剰な生徒はあまり良い成績を残せないことも示された.さらに,目標志向性が低い生徒は有効な学習方略をとらなかったり,セルフハンディキャッピングを行ったりし,成績も優れないことが示された.また,目標志向性の変化と学習方略の変化との関係は先行研究の知見からは予測できないパターンを示した.さらに,3つの目標志向性の個人内での特性の組み合わせが学習方略や学業成績の規定因であり,同程度の成績であっても目標志向性や学習方略が異なることも示された.

著者関連情報
© 2014 日本教育工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top