日本教育工学会論文誌
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ショートレター
熟年期教師のふりかえりから捉える保護者対応の変容過程
植木 克美
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2016 年 39 巻 Suppl 号 p. 41-44

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抄録

 本研究では,教職経験が異なる熟年期の小学校教師2名を対象に,ライフストーリー的手法によって,①保護者対応の変容プロセスを明らかにし,②保護者対応における教師の成長と世代継承について検討した.分析の結果,若手期,中堅期から熟年期にかけて,保護者と教師の関係性が変容することがわかった.そして,保護者対応の困難な経験が,保護者対応の変容をもたらすひとつの“転機”になっていると考えられた.また,保護者対応における異世代間の学びは,教師である専門家間,さらに教師と保護者間でも成立していることを明らかにした.

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© 2015 日本教育工学会
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