2016 年 39 巻 Suppl 号 p. 129-132
本研究では,観点別評価を用いた形成的アセスメントが,高校生が開発型プロジェクトを遂行するのに有効であると考え,生徒による評価活動を意図的に位置づけた単元を設計して実践した.実践記録および生徒の作品や活動記録から,高校生においても形成的アセスメントの考え方および開発型プロジェクトにおけるその役割を理解できたと推測できる示唆を得ることができた.生徒が開発の過程における評価活動をどのように捉え認識しているか考察し,高校生の開発型プロジェクトにおける形成的アセスメントの役割やその特性について仮説生成を行った.