2017 年 40 巻 Suppl. 号 p. 125-128
バランスよく配色できるセンスを養うことはデザイン教育における重要な専門教育のひとつである.本研究では,学習者に自ら配色したデザインが実際に商品化されたような現実感を与える作品評価環境をプロジェクションマッピングの導入によって構築した.従来の授業で行っている配色した2次元の画像データをPCモニターに投影して作品評価する方法ならびに2次元の画像データを3次元モデルにマッピングしたCG画面での作品評価方法と新たに構築したプロジェクションマッピングによる作品評価方法を相互に比較した結果,プロジェクションマッピングによる作品評価方法に優れた効果があることを確認した.一方で,PCモニターとプロジェクションマッピングでは色が違って見えるため評価が少し変わってしまう問題が明らかになった.