2017 年 40 巻 Suppl. 号 p. 213-216
本研究では,空間共有可能な遠隔映像対話環境「超鏡」(HyperMirror)を用いた奈良-シンガポール間の遠隔学習が,その後の対面交流にどのように影響するかの質問紙調査をもとに分析を行った.まず,事前交流時における「超鏡」を利用した影響を探るために重回帰分析を行ったところ,「コミュニケーションがとれる」「相手の雰囲気が伝わる」「相手の声が分かる」ことが重要であることが示唆された.さらに,これらをもとに対面交流への影響を分析した結果,交流相手の雰囲気を知っておくことが,対面交流時の緊張を和らげることが示唆された.