日本教育工学会論文誌
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教育実践研究論文
授業認知の即時的な共有に基づく授業の再設計の事例研究
古田 紫帆
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2018 年 41 巻 4 号 p. 439-448

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抄録

教員は,日々の実践の中で「主体的・対話的で深い学び」を開発したり,そのための技術を高めたりすることが期待されている.しかしながら,このような学習の経験が十分でない場合や,技術の向上に十分な時間をかけることが困難な場合が多い.そこで本稿では,限られた時間の中で授業を再設計したり技術を高めたりするために,即時的相互通信機能(インスタントメッセンジャーアプリ)の利用により,授業中に即応的な授業認知を複数人で共有し,再設計する方法を追求する.ここではある一つの大学の教職科目を対象として即時的相互通信機能を用いた授業研究を実践し,そのプロセスを分析した.複数の視点を活かすためには,授業中の限られた時間においても,授業担当者の意図の確認や授業中の事象の解釈の根拠を共有することが必要であり,これを意識することによって,授業中の認知に基づく効率的な再設計を促進することが示された.

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© 2018 日本教育工学会
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