本研究では,プログロミング教育による創造性育成の可能性を検討するために,高校生を対象にJava プログラミングによるゲーム・パズルの制作を題材とした実践を試行し,創造的態度の変容を評価した.実践では,模作→変形・改良→考案・創出という流れの学習過程を設定し,考案・創出の段階で生徒にペアで題材に取り組ませた.その結果,全てのペアが考案したゲーム・パズルを実装することができた.実践前後で繁桝ほか(1993)の創造的態度尺度を用いた調査を行なったところ,「分析性」「進取性」が有意に向上した.このことから,プログラミング教育による創造性育成に向けて一つの実践事例を示すことができた.