日本教育工学会論文誌
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小中学校教師は校内研修をどのように捉えているか
尺度項目ならびに比喩生成課題の回答から
前田 菜摘浅田 匡
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2020 年 43 巻 4 号 p. 447-456

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抄録

校内研修は,学校の課題を解決する実践研究の場であり,個々の教師の力量形成だけでなく,組織体としての学校を構築し,研究としての成果を活かし,蓄積する役割も担ってきた.しかしながら,こうした複雑な取り組みに対し,個々の教師たちがどのように認識しているかという点については十分に明らかにされてこなかった.そこで現職教師の校内研修に対する認識を探るため,小中学校の教師120名を対象に尺度項目と比喩生成課題による調査を実施した.結果,個人が学ぶ場や同僚との交流の場としての意味が支持される一方,研究としての意味や日々の実践に対する意味については認識に差があることが示された.また,比喩生成課題によって得られた回答からは,校内研修に対するネガティブなイメージとして,授業の公開や準備の非日常性に対する否定的な認識や,自由な探究が制限されている実態や成果の不明確さに対する不満があることが示唆された.

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