2020 年 43 巻 Suppl. 号 p. 41-44
小学校における1人1台の情報端末を活用した授業での教師の教授行動の傾向を明らかにするため,授業映像により観察された発話や機器操作等の教授行動を教育実習生の教授スキルに関する先行研究を参考に23項目に分類し,分析した.結果,以下の3点の教授行動の割合が高かった.1)学習内容の提示や児童への問いかけなど教材内容を児童に理解させるための教授行動.2)指示や応答,発問など教師と児童とのやりとりの際の発話に関する教授行動.3)教師が実物投影機や電子黒板を使って資料を提示し,学級全体に指導を行う教授行動.いずれの結果においても1人1台端末を対象としていない先行研究と同様の傾向であった.