2020 年 43 巻 Suppl. 号 p. 89-92
力覚提示を用いた学習支援システムが開発されている.また擬似力覚提示と呼ばれる視覚的フィードバックのみで力覚を発生させる手法がある.我々は擬似力覚提示を力覚提示の代替手法としての利用検討を行っており,既に正誤のフィードバックとして擬似力覚提示を漢字の筆順の学習支援に適応した研究を行った.本研究では,正誤のフィードバックと異なる用途である学習者への提示量伝達を提示目的として,提示量が学習に大きく関係する題材である滑車学習のための擬似力覚提示手法の検討を行った.手法の検討後,力覚提示,擬似力覚提示によるフィードバックを用いた滑車学習支援システムを構築し,システムを用いた被験者実験を行った.