中学校英語の音読学習に,英文において強く読む部分を飛び出させて表示する,3D 映像を活用した教材を用いた.強勢する位置を立体的に表示することにより,生徒に強勢についての正しい理解を促すのかを検証することが目的であった.具体的には,教科書の英文を用いて3D 英語教材を作成し,音読の練習をする際に,強勢位置が立体的に表示される3D 群と平面的に表示される2D群に分けて効果を比較した.音読の練習前後に記入したワークシートの結果,両群とも,強勢位置と判断した個数及び間違った単語への誤答数が少なくなった.また,3D 群においては,一般動詞に加えて,名詞や副詞,形容詞で正答が増え,内容語に対する音読練習の効果が示唆された.