本研究では,プレゼンテーションを通して社会に関与することの意義を伝え,その上でプレゼンテーションの方法を教示する「社会への関与を志向したプレゼンテーション授業」を実践した.実践1では,小学5,6年生と中学1年生の計184名を対象として,社会への関与とプレゼンテーションの価値伝達を主たる目的とする授業を行い,社会への関与態度とプレゼンテーションに対する価値評価,および成功期待が向上する傾向を確認した.実践2では,中学1年生99名に対して実践1と同じ授業を実施した上で,「質の高いプレゼンテーション」の方法について指導する授業を行った.その結果,授業を通した社会への関与態度の変化と,プレゼンテーションに対する成功期待の変化との間に共変的関係が認められ,授業を通して社会への関与を促すことが,プレゼンテーションに対する動機づけ支援としても効果を有する可能性が示された.