2024 年 48 巻 Suppl. 号 p. 193-196
昨今,社会人の英語能力開発の必要性が高まっている.本研究では,英語に対する自信や学習姿勢と主観的幸福度の関係について調べた.日本で働く社会人10,260名に対するアンケート調査を行った結果,英語が嫌い,英語に対する自信がない,英語スコアが低いと回答した群と比べて,それぞれ,英語が好き,英語に対する自信がある,英語スコアが高いと回答した群において主観的幸福度が高かった.英語の学習意欲の有無,そして,実際の学習実行の有無で区分した4群における主観的幸福度を評価した結果,英語学習に対する意欲を持っていないにもかかわらず,実際には学習をする「やらされ」群の主観的幸福度が最も低いことが明らかとなった.