2024 年 48 巻 Suppl. 号 p. 221-224
本研究の目的は,反転授業の事前学習と授業の活動の間にはどのような連関があるのかを明らかにすることである.大学教員13名が記入した反転授業設計ワークシートをもとに,教員が事前学習と授業で「連関している」と対応づけた活動を抽出し,帰納的にカテゴリを生成した.231の対応づけを分析した結果,前提知識の確認,授業への方向づけ,ねらいの確認,内容の確認,形成的評価,発展的な解説,練習,応用,共有,フィードバック,総括の11種の連関があることを明らかにした.また,対応づける連関の種類や頻度には個人差があることが明らかになった.