日本教育工学会論文誌
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大学生の自己構成プロセスの探索的研究
キャリア構成インタビューの実践から
勝又 あずさ河井 亨
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ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 49099

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抄録

本研究の目的は,キャリアカウンセラーによる「キャリア構成インタビュー」を体験した学生の自己構成プロセスを探索的に明らかにすることである.具体的には,キャリア教育科目の授業終了後に学生4名を対象に,キャリア心理学者SAVICKASが開発したキャリア構成インタビュー(計2回)を実施した.その後の半構造化インタビューのデータをM-GTAを援用し分析した結果,5カテゴリー・19概念が生成された.学生は,“社会・文化的慣行の中での戸惑い”と“対話による気づき”を始点に,“自らをより深く豊かに語る”ようになることで,“内省による自己理解”と“深い省察による自己受容”がなされ,自らのキャリアに対して期待や希望を持つといったキャリア構成プロセスが示された.キャリアカウンセラーによる「キャリア構成インタビュー」では,授業での学生同士の「キャリア構成インタビュー演習」で到達しなかったキャリア構成の一連のながれ「構成・脱構成・再構成・共構成」が確認された.

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