論文ID: S47054
本研究では,高校での物理基礎の授業において生徒の主体的な学びの実現を目指した反転授業デザインを考案し,実際に年間を通して授業実践に取り組むことで授業デザインの評価を行った.その結果,アンケート調査では2019年度・2021年度ともに全体の約6割以上の生徒が主体性が身についたと実感しており,提案授業デザインが長期的実践を通して生徒の学びへの主体性の涵養に有効であることを確認した.また,相関分析から授業を通した知識定着やコミュニケーション力が身についたという実感が生徒の学びへの主体性を支えていることを示唆する結果を得た.