日本食品化学学会誌
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論文・報文
ケフィランの生産性の向上と化学修飾による安定化
三枝 隆裕藤尾 雄策
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1998 年 5 巻 2 号 p. 191-196

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抄録

ケフィールグレインから分離し、UV照射によりケフィラン生産性を高めたL. kefiranofaciens KF-75菌とケフィール中に優勢に存する酵母T. delbrueckii IFO 1626株との最適培養条件での混合培養により、50l容ジャーファーメンターにてケフィラン生産量3700mg/l/7dと言う高収率を得た。本培養液からエタノール沈殿法により精製しケフィラン粉末120gを得た。ケフィラン溶液の安定性を改善する目的で、ケフィランの化学修飾を検討した結果、ケフィランをエーテル化誘導体またはアシル化誘導体にすることによって、安定性を大きく改善できた。とくに無水コハク酸により化学修飾したコハク化ケフィランは、水溶液としての安定性に優れ、工業的な利用が充分可能であることが認められた。

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© 1998 日本食品化学学会
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