森林利用学会誌
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論文
GPSSを応用した伐出作業システムのシミュレーション(3) : 緩傾斜地における作業システム
周 向陽藤井 禧雄
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ジャーナル オープンアクセス

1997 年 12 巻 1 号 p. 35-44

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抄録

前報では,急傾斜地における伐出作業システムを検討したが,本報では,緩傾斜地におけるハーベスタおよびフォワーダによる作業システムについて検討した。パーソナルコンピュータ用シミュレーション言語GPSS/PC^<TM>を用いて独自に作成したプログラムを応用して,緩傾斜地での最適作業条件や機械の組み合わせなどに関するシミュレーションを行った。本プログラムでは,作業方法として各種間伐や皆伐作業を選定できるが,現場調査データが得やすいカラマツ人工林の間伐作業を例として取り上げ,検討した。その結果,次のような本作業システムの特徴が明らかになった。(1)フォワーダ(後行機械)の作業能率が,ハーベスタ(先行機械)能率の約85%と,幾分低い方が仕事待ちの時間が少なくなる。(2)作業中にたびたびの仕事待ち時間が発生するよりも,フォーワーダ作業の開始時間を(ハーベスタ作業より)遅らせる方が,作業システムが円滑になる。(3)フォワーダの作業功程は,荷台容量,間伐率,樹齢と正の相関を,伐区の長さと幅,土場までの距離とは負の相関を示した。

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© 1997 森林利用学会
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