森林利用学会誌
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論文
日本製タワーヤーダの性能分析プログラムの開発 : タイプランテーション地域を対象とした事例研究
スイパラム ダムロン田坂 聡明
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ジャーナル オープンアクセス

1999 年 14 巻 3 号 p. 169-176

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抄録

本研究の主たる目的は,タイの伐出作業への日本産タワーヤーダの可否を検討するための分析プログラムの開発にある。分析プログラムの開発にはVisual Basicを使用し,タイのプランテーション地域の林分構成,地形データをもとに評価をおこなった。開発された分析用プログラムでは,これらのデータをコンピュータ画面上に数値地形図として表示し,搬送荷重の適合範囲算出,タワーヤーダおよび先柱位置の決定,森林内路線配置に利用する。このプログラムでは,スクリーン上に表示された任意の地点間の索縦断面の描画が可能であると同時に,供試機の諸元や,タイおよび日本で収集された各種のデータをもとにもとめられたパラメータ群,索の線形,張力等が視覚的に得られ,さらに,限界荷重値や集材作業のサイクルタイムが算出,表示される構成となっている。また,対象地における架線位置が全て決定されると,この対象地域のタワーヤーダ集材の生産性と生産費用が自動的に算出され,タイで現在使用されている伝統的な集材方法との比較が可能となる。今回の報告では,現在までにタイ国内でのタワーヤーダ導入の実績がないことから,いくつかのパラメータは日本国内での集材データから求められており,実作業データとの差異が予想される。今後さらに研究を重ねることにより,これらの点の改善に務めたいと考える。

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© 1999 森林利用学会
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