森林利用学会誌
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論文
内発的発展とバイオマス利用
神波 康夫
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ジャーナル オープンアクセス

2004 年 19 巻 1 号 p. 13-18

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抄録

開発途上国の海外からの技術と資金を導入して効率的に経済発展を遂げようとする外発的発展手法の失敗の経験の下で,それに代わりえる手法として提案されているのが内発的発展である。商品作物を目的とした第一次産業が発達した開発途上国では大量のバイオマスが排出される。従来,バイオマス資源は持続可能資源として認識されているが,内発的発展をするための地域産業の資源となりえるか検討されていない。本研究はマレーシアのオイルパームバイオマスの主たる排出場所である農園とパームオイル搾油工場を一地域として,そこから排出されている各種のバイオマス資源を全量原料として用いる事業が内発的発展の選択肢となりえることを検証した。さらに,原料を内部循環利用することが可能であることよりゼロエミッション・エコインダストリーパークの事業となることを示した。

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© 2004 森林利用学会
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