森林施業地に接続する公道の大型車両(10 tトラック)の通行性を判断するため,舗装林道を含む高知県内の6路線において余裕幅の調査を行った。車道幅員は実走によりドライブレコーダ画像から確認し,曲線半径は地理情報の線形データから補間計算により推算した。実際の車道幅員から,林道第2種2級の幅員(3.0 m)と曲線半径に応じた拡幅量を引いた値を余裕幅と定義した。通行性が悪いことが確認されている県道は余裕幅が有意に小さく,小型道路(小型車両;4 tトラック相当)として開設されていることが示唆された。林道あるいは林道から昇格した県道は余裕幅がほぼ十分確保されていたものの,集落内では余裕幅が有意に小さい箇所も認められた。