森林計画学会誌
Online ISSN : 2189-8308
Print ISSN : 0917-2017
論文
ディープラーニングによる針葉樹の単木樹冠検出と樹種分類
林 悠介 トウ ソウキュウ加藤 正人中村 良介
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2021 年 55 巻 1 号 p. 3-22

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抄録

林悠介・トウソウキュウ・加藤正人・中村良介:ディープラーニングによる針葉樹の単木樹冠検出と樹種分類,森林計画誌55:3~22,2021 近年,単木レベルの樹種把握に機械学習(ML)や深層学習(DL)が活用されている。しかし,従来手法は解析者の経験と労力を要する上に,新規データへのモデル適用が難しかった。本研究では,UAVとALSで取得したデータ(RGB,樹冠高モデル(H),傾斜モデル(S))にDL手法Mask R−CNNを適用し,自動で単木樹冠・樹種推定が可能なモデルの構築を試みた。信州大学農学部構内演習林の多時期データから3種類のデータセット(RGB,RGB+H,RGB+S)を作成し,優占する針葉樹(アカマツ,カラマツ,ヒノキ)を検出・分類するモデルの構築を行った。これらを用いて,新規の4サイトで単木樹冠・樹種推定を行った結果,RGB+Sモデルでは検出率0.905,分類精度0.955と3モデル中最も汎化性能があり,新規サイトへの適用可能性が高いことが明らかとなった。今後はより環境条件に依存しないモデル構築が求められ,DL手法の最適化や学習効率向上,データ蓄積等が課題である。

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