森林計画学会誌
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Print ISSN : 0917-2017
論文
stemv: 日本における立木幹材積計算のRパッケージ
志水 克人
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キーワード: 幹材積, パッケージ, 材積表
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2024 年 58 巻 2 号 p. 55-60

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抄録

志水克人:stemv: 日本における立木幹材積計算のRパッケージ,森林計画誌58:55~60,2024 立木幹材積の計算は森林管理の実務や研究解析で重要となる。日本において全国の主要樹種を網羅した立木幹材積表とその計算式は存在するが,利用者自身で該当する計算式を抽出し必要な補正を実行するには多くの労力を要する。本稿では,日本における立木幹材積計算のために作成されたRパッケージの機能を記述し,既存の計算プログラムによる計算結果と比較した。また,Rパッケージ計算による利点についても論じた。計算には林野庁が発行する83種類の材積式等を用い,細田ら(2010)の修正方法に従い胸高直径と樹高から立木の幹材積を計算できるようにした。仮想データを用いた比較では7種類の材積式等で既存の幹材積計算プログラムと差異があったが,0.01m3以上の差があったのは全体の0.19%であり計算結果は概ね一致した。森林生態系多様性基礎調査データを用いた処理では,解析に充分な速度で計算を実行できることが示された。R言語で幹材積計算が可能になることによってオープンソースでより再現性の高い研究解析が実行できるようになることが期待される。

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