日本消化器外科学会雑誌
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症例報告
リンパ節転移を伴った十二指腸原発gangliocytic paragangliomaの1例
木村 俊郎豊木 嘉一石戸 圭之輔工藤 大輔木村 憲央櫻庭 伸悟鍵谷 卓司吉澤 忠司鬼島 宏袴田 健一
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2015 年 48 巻 12 号 p. 984-992

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抄録

 症例は十二指腸乳頭部腫瘍が指摘された50歳の女性で,生検にてneuroendocrine tumorが疑われた.腹部造影CTでは十二指腸下行脚内腔に突出する腫瘍に加えて水平脚腸管から壁外性進展の疑われる腫瘍性病変を認めたため,十二指腸neuroendocrine tumorと十二指腸消化管間葉系腫瘍疑いとの術前診断で手術を施行した.術中所見では後者は,腸間膜リンパ節転移が疑われたため,膵頭十二指腸切除術で一括切除した.病理組織学的検査では,乳頭部腫瘍内にneuroendocrine tumorとganglioneuromaの混合腫瘍の所見を認め,gangliocytic paragangliomaと診断された.また,腸間膜内腫瘍は同腫瘍のリンパ節転移と診断された.リンパ節転移を伴うgangliocytic paragangliomaは極めてまれなため報告する.

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