日本消化器外科学会雑誌
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症例報告
肝細胞癌と結腸癌肝転移を含む同時性4多重癌の1例
鶴田 祐介迫田 雅彦又木 雄弘飯野 聡南 幸次川崎 洋太蔵原 弘前村 公成上野 真一夏越 祥次
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2017 年 50 巻 4 号 p. 326-333

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抄録

 症例は76歳の男性で,2014年9月,下行結腸癌の診断で左半結腸切除術を施行した.最終病理診断はType 2,pT3,ly1,v2,N0,M0でpStage IIであった.2015年4月のCTで左肺腫瘍,多発肝腫瘍を指摘された.大腸内視鏡で上行結腸ポリープも認め,内視鏡的切除したところ上皮内癌であった.肺腫瘍に対して精査されたが,原発と転移の鑑別はできず,診断的な意味も含め左肺上葉切除術を先行させた.最終病理診断は原発性肺腺癌,pT2a,N0,M0で pStage Ibであった.その後,肝腫瘍の精査・加療目的に当科紹介となった.肝S7は肝細胞癌,S3およびS4は転移性肝腫瘍と術前診断した.同年8月,肝病変に対して肝部分切除術を施行した.病理組織学的所見は術前診断と同様であった.肝細胞癌,結腸癌肝転移を含む同時性4多重癌のまれな症例を経験したので報告する.

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