日本消化器外科学会雑誌
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症例報告
転移性膵腫瘍切除6例の術前画像所見からみた手術適応と治療成績の検討
藤井 昌志渡邉 雄介西原 一善中野 徹田宮 貞史豊島 里志
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キーワード: 転移性膵腫瘍
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2018 年 51 巻 2 号 p. 122-131

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抄録

一般的に遠隔転移を伴う悪性腫瘍は予後不良とされており,遠隔転移巣に対する切除の意義について一定の見解はない.今回,我々は1999年4月から2014年1月の期間で6例の転移性膵腫瘍切除例を経験したので報告する.原発巣は6例中3例が腎細胞癌,1例が乳癌,1例が平滑筋肉腫,1例が肺癌であった.原発巣切除後膵切除までの期間は4年3か月~21年,膵切除後の生存期間は2~11年(中央値5.5年)で,6例中4例が5年以上の長期生存をえることができ,比較的良好な予後がえられた.原発巣が腎癌,乳癌,平滑筋肉腫であった場合,原発巣のコントロールが良好で,ほかに遠隔転移巣を認めなければ,転移性膵腫瘍を切除する意義がありうると考えられた.

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