この冬は最強寒波の来襲により全国的に大雪が続いているようです．ふだん温暖な鹿児島でも寒冷な日が続いており，寒さに慣れない私は日々悶々と暮らしています．
さて，今年2018年は節目の年といわれています．2月9日から，4年に一度の第23回冬季オリンピックが韓国平昌（ピョンチャン）にて開催されます．日本はメダル総数で過去最高の15個，金メダルは1998年長野五輪の5個に次ぐ4個と予想されているようです．毎回，大一番で結果を出せる人と出せない人の差は何なのだろうと興味を持って見ています．テレビ番組Doctor-Xの外科医・大門未知子のように「私，失敗しないので．」くらいの厚かましさで臨めば金メダルが量産されるかもしれません．
7月11日～13日に鹿児島市で，当教室の夏越祥次教授が当番会長として第73回日本消化器外科学会総会を開催いたします．1968年に日本消化器外科学会が発足し，2018年の本学会で創立50周年の節目を迎えることになります．2018年は明治維新150周年にあたり鹿児島県にとりましても記念すべき年であります．NHK大河ドラマ「西郷（せご）どん」が放映され，「維新のふるさと鹿児島市」の名のもとに多くの記念事業が予定されています．ぜひ学会の合間に明治維新史跡めぐりを探索していただければと思います．多くのご参加をお待ちしております．
若い先生方は日々多忙で学会参加も増え疲弊することも多いとは思いますが，ぜひ論文で完結させてください．地道にコツコツと忍耐強く行う論文作成作業は必ず外科医としての見識，技能の向上に役立ちます．外科医として一度でも「私，失敗しないので．」と思えるくらいの自信がつくはずです．
今月号には10 編という多くの興味深く，示唆に富む症例報告が掲載されています．どれも日常診療に大いに役立つ内容の論文ばかりですので，ぜひご一読いただければ幸いです．
（新地 洋之）
2018年2月1日
