日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
術後胃十二指腸大量出血の臨床像と外科的治療に関する考察
佐藤 源福田 和馬荻野 健次小松原 正吉曽田 益弘内田 発三田中 聰寺本 滋
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13 巻 (1980) 7 号 p. 807-813

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抄録

上部消化管手術を除く術後胃十二指腸大量出血の15手術症例を経験したが, 原疾患は血管と消化器疾患が大半を占め, 発生頻度は0.5%である.出血は73%が原疾患手術後2週間以内に起こり, 概ね重篤なほどより早期に出血している, 症例は出血性胃炎2, 胃潰瘍6, 十二指腸潰瘍7からなり, 多発性病巣が多い.広範囲胃切除術による治療成績は生存率67%, 死亡率33%, 再出血1例であり, 術前合併症を有するものの成績が不良である.胃潰瘍症例は全例救命しているが, 他の病変の成績がわるい.待期々間別の成績は3日以内が75%で最も良好である.治療にさいしては合併症の存否を斜酌して, 早期に手術適応の可否を決断すべきである.

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