日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
Print ISSN : 0386-9768
食道がんリンパ節転移の新しい検査法
食道リンパ節シンチグラフィー
加藤 抱一飯塚 紀文渡辺 寛平田 克治平嶋 登志夫照井 頌二
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15 巻 (1982) 8 号 p. 1308-1313

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抄録

21例の食道および胃噴門部がん症例において, 術前に所属リンパ節の情報を得る目的でテクネシウム99m-レニウムコロイドを食道粘膜下層に注入して, リンパ節シンチグラフィーを試みた.
手術で郭清されたリンパ節289個のうち, シンチグラムに描出されたのは68個で, そのうち17個 (25%) に転移がみられ, 描出し得なかっあ221例のうち, 9個 (4.1%) に転移がみられた.腫瘍の肛門側にもRIの投与が可能な症例では, 腹腔内リンパ節の描出も可能であった.われわれの方法を行うと, 転移リンパ節でもリンパ組織の残存があれば描出されうることを, 切除リンパ節のシンチグラムなどによって示し, この方法が, 術前にリンパ節転移の有無を予測するのに有効であることが明らかになった.

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